写真が黄色やシマシマに!? 『フリッカー現象』と対策をご紹介!

最終更新: 10月10日




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『フリッカー現象』とは
・電球などの光源がちらついていること。ふだんは目に見えない
・光源が古くなると目に見えるようになる
・ちらつき以上にシャッタースピードを上げると影響を受ける
・関東は1/100・関西は1/120より早いと発生
・フリッカーレス機能・シャッタースピードを遅くするなどで対策可能


撮影スタジオ代田ファクトリ―・スタッフのタカハシが、むずかしいカメラ用語を解説していきます。

今回は『フリッカー現象』について解説。フリッカー現象の影響を受けると、室内で撮影したさい、色合いがカットごとに変わってしまったり、変な黄色やシマシマが写ってしまったりしてしまいます。

本記事では『フリッカー現象』の仕組みと、対策をご紹介します。



―『フリッカー現象』とは何か?

『フリッカー現象』とはざっくりいうと、蛍光灯やLEDといった光源が目に見えない速さで点滅している現象のこと。古くなった蛍光灯ってチカチカしますよね? あれもフリッカー現象の一種です。


蛍光灯・LEDは大まかな原理が似ており、コンセントなど電源から得られる電子を光源内で移動させ光を生み出しています。このため光を生み出す速さは、1秒間に電源から流れる電子の速さ=周波数(Hz)のよって決定。そのため電子の流れが途切るわずかな時間、光源は光を発しておらず、目に見えない速さで点滅してしまうのです。また電球が古くなると電子の移動速度が遅くなるので、その分点滅がより目立ち、チカチカとした点滅を見られるようになります。

ちなみに白熱電球は周波数の途切れる間にも熱が残るため、フリッカー現象は起こりません。



(ストロボ光の当たり方を確認する『モデリングランプ』。点滅が無い白熱灯の使用率が高い)



―『フリッカー現象』が写真に及ぼす影響

日本における周波数のしくみは、明治時代に整備されました。静岡県周辺を境に、東日本ではドイツをモデルとしたため50Hz、西日本がアメリカをモデルとしたため60Hzを採用。そのため世界に類を見ない独特なしくみとなっています。昔は西日本用と東日本用で家電の規格が違う、ということもあったようです。まるで別の国みたいですね……。


光源内では+と-の電子が各々飛び交うことから、点滅の回数は周波数の2倍。つまり東日本では1秒間に100回、西日本では一秒間に120回、点滅を繰り返しています。点滅の回数はどちらも高速で、肉眼での認識はできません。


しかしカメラは点滅回数より早く(1/100 or 1/120 以上)シャッターを切る設定が可能。そのため連続撮影やシャッタースピード(SS)の設定によっては、点滅の合間を撮影してしまい、明暗差や色調に狂いが発生してしまうのです。フリッカー現象による影響は、高性能ゆえに発生してしまう皮肉な弊害だったというわけです。


(フリッカー現象により黄色味を帯びた写真 本来は下画像のように白い背景)





―『フリッカー現象』に負けない撮影方法


写真を撮影するうえで厄介な『フリッカー現象』。いくつか防止策も考案されており、代表的な例をご紹介します。


電球下での撮影を避ける……そもそもフリッカー現象が起こる環境下での撮影をしない、という方法。家族や友達との写真など、被撮影者との関係がラフな場合は、室内ではなく屋外での撮影を提案してもいいかもしれません。また室内での撮影はストロボを使うのも効果的です。


・SSを遅くする……フリッカー現象の点滅よりSSを遅くすれば、点滅の影響は受けません。必然的に手振れ対策が必要となるため、手振れ防止機能や三脚と併用するといいでしょう。 


・“フリッカーレス撮影”可能なカメラを使う……カメラの技術革新が進んだ現在では、フリッカー現象の影響を少なくする“フリッカーレス撮影”機能のついたカメラが存在しています。(各社ごと、それぞれ名称が異なっています。記事内では、弊社使用カメラメーカー“Canon”の名称を基準とします。)フリッカーレス撮影を設定すると、カメラが光源の点滅を自動感知。明るさや色合いの影響が少ないタイミングを見計らいシャッターが切られるのです。




注意事項として、シャッターボタンを押してからシャッターが切られるまでの時間にラグが生じたり、連続撮影時に間隔がばらついたりなどの問題があげられます。ただしこれらの問題は気にならない程度のもの。フリッカー現象で使い物にならない写真を撮影してしまうリスクと比べれば些細な問題です。じっさい、当社のスタッフはそれらデメリットを感じたことがないとのことでした。 


室内の撮影では、どうしても発生してしまうフリッカー現象。ご紹介した防止策を用いて、フリッカー現象に負けない、快適な撮影を楽しんでくださいね!!それではまた!!

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