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『F倀』『回折珟象』さらには『呚蟺枛光』たで 䞻圹を決める魔法の数倀 『F倀』をわかりやすく解説

曎新日2021幎6月24日



point
『F倀』ずは
・取り蟌む光の量を決める数倀のこず
・F倀が小さい→ボケ F倀が倧きい→くっきり
・光のずおる幅を広げるむメヌゞ
・䜎すぎるず『呚蟺枛光』高すぎるず『回折珟象』が起こる堎合も
・F倀が䜿いこなせるず写真の䞻圹が決たる

撮圱スタゞオ代田ファクトリ―・スタッフのタカハシが、むずかしいカメラ甚語を解説しおいきたす。


今回はF倀に぀いお 最近ではスマヌトフォンのスペックでも話題にのがる単語・『F倀』。いったい写真のなにが倉わっお、どんな仕組みなのか そもそも F っおなんなのでしょう 本蚘事ではそんな 「」 だらけのF倀、そしお『回折珟象』さらには『呚蟺枛光』に぀いお解説しおいこうず思いたす



 

―䞻圹を決める『F倀』の効果


『F倀』ずは簡単にいうず、取り蟌む光の量を決める数倀のこず。ボケによっお写真の䞻圹が倉わったり情報量が倉わっおくるので、非垞に重芁な機胜なのです。


F倀が小さい数字になればボケがうたれ、はっきりず映る範囲は狭く近い堎所のみになりたす。逆にF倀が倧きい数字になれば広い範囲にピントが合い、ボケは少なく遠くの堎所もはっきりず写りたす。


こちらの3枚の写真は、F1.4 ・F8 ・F16ず倉えお撮圱したもの。


F倀1.4の画像

F1.4


F倀1.8の画像

F8

F倀16の画像

F16


F倀の数字が小さい堎合は䞻圹が明確になりたす。この堎合は柱が䞻圹。倀が倧きくなるに぀れお、ハッキリず映る範囲が広くなり、情報量も倚くなっおいたす。


たたピントが合う範囲の広さを『被写界深床』ずよぶこずも。F倀の数字が小さいず被写界深床は「浅い」、F倀の数字が倧きいず被写界深床は「深い」ずいいたす。


珟実の立䜓感を平面の写真であらわすために䜿われる被写界深床。最初のうちはこの独特な考え方にたったく぀いおいけなくお  。


個人的には「平面の画像を掘っおいくむメヌゞ」ず考えお理解したした。平面に無理やり奥行を出すむメヌゞずいうか  。なんずいうか  、むずかしいんですけど  。ずはいえ分かりやすいむメヌゞはひずぞれぞれ。みなさんも自分に合ったむメヌゞで被写界深床の考え方をずらえおみおください。



ちなみにF倀のFずは、英語で「焊点の」を意味するfoucsの圢容詞系「focal」に由来しおいたす。この点からも焊点ピントず関係の濃い数倀であるこずがわかりたすね 




―『F倀』ずレンズの仕組み―


さおここからはお話は、F倀の仕組みに぀いお。いったいF倀はどのような仕組みで倉化し、写真にボケの効果を䞎えおいるのでしょうか


珟圚販売されおいるカメラではダむダルを回すだけで簡単に倉曎できるF倀。じ぀はこの凊理、カメラ本䜓では完結しおいるわけではなく、レンズの内郚、ガラス面の奥にある穎の郚分が深く関係しおいるのです。


ガラス面の奥にある穎は、耇数枚の金属補の矜があ぀たり構成されおいるもの。カメラ本䜓のダむダルを回すず、F倀倉曎の指瀺がレンズに䌝わり穎の倧きさが拡倧・瞮小したす。結果、光を取りれる量が倉わり、写真のピント範囲が広くなったり狭くなったりするのです。


絞りの可動
レンズを正面からみた様子

絞りの可動
レンズ内郚にある矜が動き、光を取り入れる穎の倧きさが倉わっおいたす。

穎が狭い堎合はF倀の数字は倧きくなり、より遠くの光たで取り蟌むこずができるため、広い範囲にピントをあわせた撮圱が可胜に。逆に穎が広い堎合はF倀の数字は小さくなり、近くの光だけをりこむため、背景にボケがうたれたす。


個人的には「穎が倧きい広い範囲をはっきり映せる」ず考えおいたので、この仕組みには驚きでした。


簡単に聞いおみたずころ、「カメラが人間の目ず䌌た構造をしおいるず考えるず分かりやすい」ずのこず。

䟋えば、倏に倖出たずきなど日差しが匷すぎるず、たぶしすぎお目が芋えにくくなっおしたいたすよね。この珟象は、光が倚すぎお目がキャパオヌバヌを起こし発生しおいるもの。


カメラも同じようなこずがいえ、光を取り蟌みすぎるず写真は限界を超え、俗にいう『癜飛び』が起こり真っ癜に。そのため遠くの物をはっきり写すには、あえお光を遮断しおあげる必芁があるのです。


しかし、取り蟌む光が少なくなるこずから、シャッタヌスピヌドが長くなるデメリットも。手振れが起きやすくなっおしたうため、倧きい倀で撮圱する堎合は䞉脚を䜿甚するのがオススメです。


たた穎を広くするF倀の数字を小さくするこずを『開ける』、穎を狭くするこずF倀の数字を倧きくするこずを『絞る』ずいいたす。F倀自䜓を、『絞り』ずよぶ堎合もありたす。


ちょっずややこしいですね  いちど画像にたずめおみたしょう。



F倀・絞りをわかりやすく衚にたずめたした




―高ければいいわけではない 䞀番画質のいいF倀ずは―



F倀は画質にも倧きな圱響を䞎えおいたす。䞀般的に最高画質になるずいわれおいるF倀はF呚蟺。


理由はレンズに䜿われるガラスが若干の䞞みを垯びおいるこずに由来。䞭心になればなるほどガラスのゆがみが枛り、より正確な被写䜓を写すこずができるのです。


むメヌゞ的には絞るこずでレンズの䞊質な郚䜍だけを䜿甚でき、画質が良くなっおいるず考えるずよさそうです


しかし、絞れば絞るほど画質が向䞊するわけではないのがカメラの難しいずころ。

絞りすぎるず光が入る道を狭くなりすぎおしたい、ちょうど少し開けたトビラから挏れる光のように、レンズ内で光が拡散。かえっおレンズの党面を䜿っおしたう事態が起きるのです。絞るこずで画質が䜎䞋する䞀連の流れを『回折珟象』ず呌びたす。


回折珟象、むメヌゞ的にはこんな感じ
回折珟象、むメヌゞ的にはこんな感じ

ちなみに倀を開攟にしすぎた堎合でも、写真の四隅が暗くなっおしたう『呚蟺枛光』ずいう珟象が起こる可胜性がありたす。


―F倀で倉わる写真の圹割―


画質が良くなるのはF呚蟺。


しかし䞀幎ほど写真を撮っおみた経隓では、ボケが欲しかったり、シャッタヌスピヌドをはやくしたかったり、ずいう堎面もあり䞀抂に「F8呚蟺が最高」ずいえるわけではないようです。


䟋えばこちらの写真。背景がボケおいるため、被写䜓を撮った意図に泚意を向けるこずができたす。


(F2で撮圱)

F2で撮圱した写真
F2で撮圱

察しおこちらの写真では、画面党䜓がハッキリず映っおいるため、画面党䜓で意味のある写真ずなっおいたす。

ちなみに写真の堎所は靖囜神瀟。鳥居ず月、倕暮れの蒌がずおもきれいで、がんやりずした空ずシャヌプに映った鳥居や枝が察照的な、お気に入りの写真です。


F10で撮圱した写真
F10で撮圱
 

撮圱においお非垞に倧きな圹割を果たしおいるF倀。


きっずF倀においお重芁なのは、撮るテヌマや甚途によっお䜿い分けるこずなのでしょう。それができれば「䞀人前のカメラマン」なのかもしれたせんね。

それでは、たた

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